ペインクリニック整形外科 東京・神田/恵比寿

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膝関節痛 × ペインクリニック

2022.3.2 更新

寒くなって膝が痛い。
普段より長い距離を歩いたり、走ったりして膝が痛い。
特に膝の内側や膝のお皿(膝蓋骨)の下あたりが。。。。
我々ペインクリニック でも膝痛で悩まれて来られる方はまあまあ多いです。

今回は、膝関節痛についてです。

膝が痛くなる主な疾患

1. 変形性膝関節症

変形性膝関節症は、加齢や筋肉量の低下、O脚などが原因で関節の軟骨や半月板がすり減って痛みが生じる疾患です。大腿部(腿)の骨と下腿部(スネ)の骨の間が狭くなったり、すり減った骨が棘のようになったりします。軟骨と軟骨が擦れて痛みが症じ、関節を包む膜(関節包)の中に関節液が異常に分泌(炎症性の黄色い粘り気あり)がたまる事もあります。

治療法としては内服療法、運動療法、関節内注射(ヒアルロン酸)、神経ブロック注射、手術療法があります。

2. 半月板損傷

半月板は膝関節の内側と外側に一つずつある繊維軟骨で、衝撃を吸収したりしています。膝を捻ったり、大きな外傷によって半月板が損傷すると、膝の曲げ伸ばした際の引っ掛かり、痛み、ひどい場合は関節内が炎症で水がたまることもあります。

治療法としては内服療法、関節内注射(ヒアルロン酸)、リハビリテーション、手術療法があります。

3. ランナー膝(腸脛靱帯炎)

腸脛靭帯は殿部から膝の前外側の脛骨まで繋がっている靱帯で、長時間のランニングなどで腸脛靭帯が何度も膝の外側に擦れることで炎症を引き起こし膝の外側に痛みが生じます。オーバーワークが主な原因です。また内反膝(O脚)や内反足(踵が内側に潰れる)の人は発症しやすいと言われています。

治療法としてはまずは安静、クーリング(冷却)、消炎鎮痛剤、腱鞘内注射(局所麻酔薬、ステロイド)などがあります。

4. 鵞足炎(膝内側後下面の痛み)

膝の内側で5cmくらい下のすねの方の痛みです。腿の内側の筋肉(縫工筋、薄筋、半腱様筋)が付着しているところで膝の曲げ伸ばしや、ひねる運動を頻繁に行っている方に発症しやすいと言われています。

治療法としてはまずは安静、クーリング(冷却)、消炎鎮痛剤、腱鞘内注射(局所麻酔薬、ステロイド)などがあります。

5. ジャンパー膝(膝蓋腱炎/大腿四頭筋腱付着部炎)

膝蓋腱(膝の皿の下)や大腿四頭筋腱付着部(膝の皿の上)の痛みで、ジャンプをしたり、走ったり、ボールを蹴ったりして膝の曲げ伸ばしをして酷使したことが原因で生じます。

治療法としてはまずは安静、クーリング(冷却)、消炎鎮痛剤、腱鞘内注射(局所麻酔薬、ステロイド)などがあります。

6. 関節リウマチ

自分の細胞を攻撃してしまう自己免疫疾患です。関節を形成する滑膜が炎症し、ひどくなると軟骨や骨も変形してゆきます。朝の手足のこわばり、関節痛や腫れ、倦怠感などの症状の持続と血液検査、画像所見などで診断します。

治療法としては、消炎鎮痛剤、抗リウマチ薬などの薬物治療を基本として、関節内注射(ヒアルロン酸、ステロイド)や理学・運動療法も有効です。

ざっと膝が痛くなる病気について上げてみました。

基本的には、膝関節を酷使した際に生じてしまったもの、加齢性変化で生じるものに大別されます。普段の行動に密接に関わる部分であるため、一度発症すると治りにくくストレスですし安静も厳しい場合が多いですよね。

痛みが治りにくい場合は、早めに受診してください!